ドル円、一時145円台前半まで急落 トランプ関税で激震走る 米利下げ期待も改めて高まる=NY為替概況
ドル円、一時145円台前半まで急落 トランプ関税で激震走る 米利下げ期待も改めて高まる=NY為替概況
きょうのNY為替市場、ドル円は一時145円台前半まで急落した。トランプ関税を受けて本日の市場は激震が走っており、リスク回避の雰囲気が席巻している。この日発表のISM非製造業景気指数が予想を下回り、景気減速の予兆を示したこともドル円を下押しした。
ドル円は下げ過ぎ感も指摘されているものの、本日の急落で完全に年初からの下げトレンドに戻しており、上値ではテクニカル勢の戻り待ちの売りも出るようだ。短期金融市場ではFRBの利下げ期待が改めて高まっている。6月利下げを100%織り込んでいるほか、年内4回の利下げの可能性を視野に入れた動きも出ている。年内に3回の利下げと60%の確率でさらに1回を見込んでいる状況。
米10年債利回りが一時4%を割り込む中、ドル円は下向きの意識を強めている。エコノミストからは米経済の下方修正が相次いでおり、リセッション(景気後退)のシナリオも出だしている。
ユーロドルは後半に1.10ドル台前半に伸び悩んだものの、本日は買いが強まり、一時1.11ドル台まで急上昇していた。トランプ関税の発表でドルが下落しておりユーロドルを押し上げた。トランプ関税はEUよりも米経済への悪影響のほうが大きいとの見方が出ておりドルを圧迫。
アナリストからはユーロドルのロングを推奨する動きが出ており、1.15ドルへの上昇もあり得ると指摘しており、ストラテジストは、欧州企業への打撃は5%で米企業への打撃は11%と推計しているようだ。また、EUは報復関税ではなく、追加の財政措置で対応するとも予想している。
ポンドドルはNY時間に入って伸び悩んだものの、本日は一時1.32ドル台まで上昇するなど上放れの展開となった。目先の上値抵抗となっていた1.30ドルの水準を突破して来たことで、1月中旬からの上昇トレンドに復帰。
英国はスターマー首相の努力にもかかわらず、トランプ関税の大幅な引き上げは免れたものの、一律10%の税率は免れられなかった。今後の米国との交渉でより良い結果が得られる可能性はあるものの、医薬品が除外されたことで、今後さらに痛みを伴う事態となるリスクもある。
エコノミストは現時点で、トランプ関税により英経済活動の約0.2-0.4%がリスクにさらされると推定している。ただ、インフレへの影響は限定的である可能性が高いとし、英中銀の四半期ごとの利下げは継続されると見ているようだ。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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