【本日の見通し】神経質な展開続く
【本日の見通し】神経質な展開続く
不安定な展開が続いている。先週金曜日に144円50銭台を付けたドル円は、昨日東京午前に144円80銭台を付け、いったん戻すも、ロンドン午前に145円00銭台を付けるなど、円買いが優勢な動きを見せていたが、そこから大きく反発し148円台を回復する動きを見せた。
トランプ関税を受けた不安定な動きが継続。昨日はトランプ関税の影響を受けた今後の金融政策見通しが変化。米FOMCに関しては先週末や昨日東京朝などの短期金利市場での織り込みは年内5回の利下げを行う可能性を示していたが、その後3回か4回かで見方が分かれるところまで落ち着きを見せ、ドル買いを誘った。一方日銀の年内利上げ期待が後退しており、ドル高円安につながっている。
最も不安定な動きの中、リスク警戒での円買いを意識する動きも継続しており、かなり不安定な状況が続く。再び144円台を試すような動きを見せる可能性も十分にあるとみられる一方、150円回復に向けた動きも意識される。数円単位の広いレンジで不安定な上下を見せるとみられる。
昨日の米株式市場でダウは続落となったが、一時は1700ドル超のマイナス圏から892ドル高までの上昇を見せるなど、売り一辺倒の状況から変化しており、世界的な株安一服感が広がると、為替市場でもリスク警戒が落ち着く可能性がある。
上下ともに可能性があるが、ごく短期的にはもう少しの上値を意識か。ただ、中期的な円買いの可能性が意識されるだけに、上値が抑えられる可能性も。海外市場と同様に148円台前半が重いようだと、一転して2-3円のドル安円高になる可能性があるなど、荒っぽい展開が継続すると見られる。
ユーロ円もリスク警戒などの動向次第。株安が落ち着けばドル円同様に円売りが強まる可能性も、不安定な動きが続く。
ユーロドルは1.08台でどこまで買いが出てくるか。1.10台が少し重く、1.09割れトライはありそう。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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