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ポンド売り主導でドル高に、ドル円は106円台前半=ロンドン為替概況

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ポンド売り主導でドル高に、ドル円は106円台前半=ロンドン為替概況

 2日のロンドン市場は、ポンドが売られた。ポンドドルが1.21台後半から1.20台後半へと大幅下落し、ユーロドルやドル円にもドル買いが波及した。ポンド売りの背景は、EU離脱をめぐる英政権内の対立が表面化していること。ジョンソン英首相に代表される離脱強硬派に対して、合意なき離脱の阻止を求める造反派の溝が深まっている。総選挙を視野に入れた報道もあり、英政局に不透明感が広がっている。ポンド円は129円台前半から128円台前半へと下落。ユーロポンドは0.90台前半から後半へと上伸した。ユーロドルは1.10台が重く、終始1.09台での取引。一時1.0958レベルまで下落した。ユーロ円は116.50近辺でサポートされており、下げは限定的。欧州株が堅調に推移し、米株先物も時間外取引で下げを消す動きをみせた。この日発表された英欧経済指標は対照的な結果。ドイツやユーロ圏製造業PMI確報値が速報値からほとんど変化なかったが、英製造業PMIは前回から一段と低下し、2012年以来で最低水準を記録した。ドル円は東京市場からの反発の流れが継続。欧州株高の円売り圧力もあって高値を106.40レベルに伸ばした。ただ、米加市場がレーバーデーで休場となるなかで、米債取引は休場となっており、積極的な売買は手控えムードとなっている。

 ドル円は106円台前半での取引。東京朝方の下押しで105.91レベルの安値をつけたあとは、反発の流れを形成している。ロンドン時間にはポンドドルが大幅下落となった。この動きがドル買い圧力としてドル円の上昇に波及している。また、欧州株や米株先物が買われており、リスク警戒後退の円安の動きが加わった。ドル円は高値を106.40レベルまで伸ばした。ただ、米国市場の休場で米債取引は行われず、手掛かり難ではあった。

 ユーロドルは1.09台後半での取引。前週末に大幅下落した後を受けて、上値が重くなっている。1.10台は回復できず、再び下押し。一時1.0958レベルと安値を更新した。一連の欧州製造業PMIは予想比まちまち。ユーロ圏全体の確報値は速報値から変わらずと無難な結果だったが、水準的には47.0と引き続き50割れに低迷。ユーロドルの下げはポンドドルに連れた面も大きかったようだ。ユーロ円は一時116.50付近まで軟化したが、すぐに116.70-80レベルに戻している。欧州株の堅調な動きが下支えとなっている。対ポンドでのユーロ買いも目立っていた。

 ポンドドルは1.21近辺での取引。1.21台後半から一時1.2066レベルまで100ポイント超の下落となった。ポンド売りの背景は、EU離脱をめぐる英政権内の対立が表面化していること。ジョンソン英首相に代表される離脱強硬派に対して、合意なき離脱の阻止を求める造反派の溝が深まっている。総選挙を視野に入れた報道もあり、英政局に不透明感が広がっている。8月英製造業PMIは前回から一段と低下し、2012年以来で最低水準を記録した。ポンド円は129円台前半から大台を割り込むと、128.35レベルまで安値を広げた。ユーロポンドは0.9030近辺から0.9090近辺まで上昇した。今週は英政局をめぐり材料が多くでてきそうだ。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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