英EU離脱巡る政局混乱が英実体経済を圧迫か=NY為替
トランプ大統領の対中関税の追加措置発表で、市場はリスク回避の雰囲気を強める中、為替市場はドル売りの反応が続いており、ポンドドルも買い戻しが続いている。ただ、ジョンソン首相が10月末のEU離脱に関して合意なき離脱の可能性を排除していない中、ポンドの上値は依然として重い。
この日は7月の英建設業PMIが発表になっていた。指数は45.3と最低水準だった前回からは反転しているものの、依然として景気判断の分岐点である50は下回って推移している。発表元によると、EU離脱に絡んで不透明感が高まる中で、民間企業がプロジェクトを保留しているという。
きのうは英中銀が四半期インフレ報告で今年の成長見通しを下方修正していたが、きょうの建設業PMIは、英EU離脱巡る政局の混乱が英実体経済に悪影響を及ぼし始めている可能性が示されている。
GBP/USD 1.2145 GBP/JPY 129.40 EUR/GBP 0.9152
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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