ユーロドルは買い戻しが続く 値ごろ感からの自律反発の範囲との見方根強い=NY為替
ユーロドルは買い戻しが続いており、1.11ドル台に再び上昇している。ECBの追加緩和期待が高まる中で、ユーロの上値はなお重いものの、トランプ大統領の対中関税の追加措置発表で、市場はリスク回避の雰囲気を強める中、為替市場はドル売りの反応を示しており、ユーロドルの買い戻しを誘っているようだ。今回の発表で再び貿易問題への不透明感が高まっており、今週のFOMCで一旦後退していたFRBの追加利下げ期待も再び強めている。
きょうは一部報道で、「ECBは中銀預金金利の階層的な利下げは準備しているものの、量的緩和(QE)に関してはまだない」と伝わったこともユーロドルの買戻しをフォローしている模様。
ただ、本格的なリバウンド相場との期待は依然として小さく、このところの下げで過熱感も出ていたこともあり、値ごろ感からの自律反発の範囲との見方も根強い。
EUR/USD 1.1109
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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