きょうもポンドは売り止まらず ジョンソン首相は強硬姿勢を堅持=NY為替
きょうもポンド売りが止まらず、ポンドドルは東京時間に一時1.2120ドル近辺まで下落した。投機筋が対円で売りを強めていたようで、ポンド円も一時131.60円近辺まで下落。ロンドン時間に入って下げ渋っているものの上値はなお重い。
ジョンソン英首相が強硬姿勢を堅持しており、EUに対して離脱協定の再交渉を求めている。また、それと並行して「合意なき離脱」の準備を進めるともしている。首相はバックストップ案の削除を求めており、それはEU側も到底呑めない条件のようだ。ジョンソン首相誕生以降、市場は「合意無き離脱」のリスクを更に高めており、ポンド売りが続いている。
なお、先ほどジョンソン首相の発言が伝わり、総選挙は準備していないと述べていた。
さすがにポンド下落に過熱感も出ているものの下値模索は止まらず、心理的節目の1.20ドルを試しそうな気配だ。国民投票後の2016年10月の安値が1.1840ドル付近にあるが、これを試しに行くとの見方も聞かれる。この5年間、8月のポンド相場はいずれも下落している。
GBP/USD 1.2164 GBP/JPY 132.17 EUR/GBP 0.9167
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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