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今週のまとめ4月22日から4月26日の週

為替 

 22日からの週は、ドル高の動きが目立った。米GDP速報値(第1四半期)の発表を週末に控えて、比較的高水準での成長持続が期待された。ただ、ドル高は米ファンダメンタルズの強さよりも、その他諸国の弱さが寄与した面も指摘された。 豪州の物価の伸び悩み、ドイツ企業景況感の予想外の弱さ、カナダ中銀の利上げ見通し文言の削除、日銀のマイナス金利維持のガイダンス明確化、スウェーデン中銀の緩和姿勢強化、韓国GDPのマイナス成長など、米国以外の諸国での金融緩和姿勢を強める材料が盛りだくさんだった。ユーロドルは1.11台前半、ポンドドルは1.28台後半、豪ドル/ドルは0.70台割れなどドル高が進行した。そのなかで、ドル円も一時112円台で上値を伸ばしたが、長期のGW休暇を控えて実需の円買いに押されるやや特殊な値動きを示した。米GDP速報値(第1四半期)は前期比年率+3.2%と予想を上回る成長を示した。一方、デフレータは+0.9%に鈍化した。ドル相場は神経質に上下動した。


(22日)
 東京市場は、様子見ムード。イースターマンデーで豪州、NZ、香港などの市場が休場となっていることもあり、取引量が細っている。このあとの欧州市場も同様に休場となり、積極的な売買は手控えられている。ドル円は111.90台を中心とした小動き。朝方の下げは111.80台までにとどまっている。ユーロドルやポンドドルなどの値動きも限定的。そのなかで、カナダドルが買われた。週末にトランプ政権がイラン石油禁輸措置を例外なく日本や中国にも適用するとの報道で原油先物が急上昇したことが背景。ドルカナダは一時1.3360割れ、カナダ円は83.80近辺に上昇。

 ロンドン市場は、イースターマンデーのため休場。

 NY市場は、ドル売りが優勢。ユーロドルは1.1260近辺まで上昇。イースター休暇で欧州勢が不在となる中で、ドル売りがユーロドルを押し上げた格好。きょうは原油相場が上昇しており、ドル売りが誘発されていることがフォローしたもよう。ドル円は112円手前での揉み合い。上値を試す動きはみられず動意薄の展開。そのなかで、ポンドは上値が重い。ポンドドルは一時1.2975近辺まで下落し、200日線に接近した。英議会の休会明けを警戒した動きとの見方。21日付の英紙で、保守党内にメイ英首相の退陣を迫る動きが報じられていた。

(23日)
 東京市場は、ドル円が一時下落。朝方に111.90近辺から111.65レベルまで下落する場面があった。GWの10連休を前に実需がらみでの大口の売りが入ったとのうわさや、米政府が22日に決定したイラン産原油に対する制裁緩和措置の停止に関して、対象国である中国やトルコが反発との報道などが重石となり、一気の調整を誘った格好。ただ、その後は下げ渋り午後には111.90台を回復。ドルカナダは前日の調整でじり高。ドル/トルコリラは5.83台前半での推移。 

 ロンドン市場は、方向性に欠ける取引。イースター明けで、まだ様子見ムードが残っているもよう。ポンドが堅調、豪ドルが軟調といった動きがみられているが、ドル円やユーロ相場は方向性に欠ける揉み合いが続いた。ドル円は111円台後半での揉み合い。ユーロドルは1.1250を挟む狭いレンジ。ユーロ円は125円台後半での揉み合い。ポンドドルは1.29台後半から1.30台に乗せたが、足元では勢いは一服。ポンド円は145円台前半から半ばへとじり高。英首相報道官は、引き続き労働党との協議を継続するとし、合意に前向きな姿勢を維持した。豪ドルはあすの豪消費者物価指数の発表を控えて売りが優勢。

 NY市場では、ドル買いが優勢。このところの米経済指標が好調で、次のFRBの行動は利上げとの見方も再び浮上し始めているようだ。今週金曜日に発表される第1四半期米GDP速報値への期待も。一方、ユーロ圏の指標は依然として弱くECBはハト派色を強めている状況。英中銀もEU離脱の行方が依然として混沌とする中で、年内の利上げ期待は後退。ユーロドルは一時1.12台割れ。ポンドドルは一時1.29台前半まで下落。ドル円は一時112円台に乗せたが、上値は依然重かった。

(24日)
 東京市場では、豪ドルが下落。豪消費者物価指数が総合、刈込、加重いずれも予想を下回るかなり弱めの結果となったことが背景。市場では来月7日の豪中銀理事会での利下げ見通しが一気に拡大した。豪ドル/ドルは0.71台手前から一気に0.7050割れまで下落。豪ドル円は79円台前半から78.50近辺まで下落。ドル円は111円台後半で上値重く推移。ユーロドルは1.1210台を中心とした揉み合い。

 ロンドン市場では、ドル高水準での小幅な値動き。ドル円は111.75レベルまで軟化したあとは111.90台まで戻すも、レンジ相場は抜け出せず。ユーロドルも弱い独Ifo景況感を受けて1.1195レベルに下押しされたあとは1.1220台までの戻りにとどまっている。クロス円はやや売り先行も欧州株が次第に持ち直すと下げ一服。東京市場で売り込まれた豪ドルは下げ一服となっているが、反発力は弱い。全般に前日からのドル高水準での取引が続いている。この時間帯は積極的な売買は手控えられた。

 NY市場は、ドル買いが強まった。特に対欧州通貨での動きが目立った。独景況感指数の弱い結果に対してこのところも米経済指標は好調な結果が多く、米欧禁輸当局のスタンスの差がドル買い・ユーロ売りにつながっている。ユーロドルは3月安値を下回り一時1.1140近辺まで下落。ポンドドルは1.29台を割り込む場面があった。10月末までの離脱延期でポンド買いの動きがみられたものの、次第に政治不透明感が台頭しており、ポンド売りの流れに転じている。ドル円は欧州通貨の下落とともに112.40近辺まで一時上昇した。カナダドルが下落。中銀は政策金利を予想通り据え置いたが、声明で利上げの関する文言を削除したことに反応。ドル買い・カナダドル売りの動きが広がった。
 
(25日)
 東京市場では、ドル円が軟調。朝方には111.24レベルまで買われたが、その後は一転して売りが優勢に。GWの長期連休を前にした調整の動きや、実需筋からのドル売り注文が上値を抑えた。いちい111.85近辺まで下落。日本銀行金融政策会合は政策金利などの現状維持を決定。フォワードガイダンスの明確化やETF貸付の導入検討などの追加措置発表も市場の反応は鈍い。ユーロドルは1.11台半ばでの揉み合い。前日買われたドルカナダは、1.3480台から1.35ちょうど近辺での推移。

ロンドン市場では、欧州通貨主導でドル高と円高が進行。ユーロドルは1.11台前半、ポンドドルは1.28台後半へと一段安。ECB経済報告で、ユーロ圏成長見通しは下方にシフト、相当な規模の緩和策が引き続き必要、との認識が示された。4月の英CBI小売調査指数は5か月ぶりのプラスとなったが、ポンドは買われず。英政権と労働党との協議については新たな情報はなく、不透明感が残ったままとなっている。ドル円は111円台後半で軟調な推移。上海株が大幅安となり、欧州株も売りが先行、ややリスク回避ムード。黒田日銀総裁会見からは追加緩和について具体的な内容はみられず失望を誘った面も。ユーロ円やポンド円などクロス円が下落している。

 NY市場では、ドル買いが一服。朝方発表された米経済指標は、新規失業保険申請件数は弱かったものの、3月の耐久財受注が予想を上回った。ドル売り材料としては疑問の残る結果だが、あすの米GDP発表を控えたポジション調整に押されたとの見方があった。ドル円は一時111.50レベルを下回った。ユーロドルは1.1120近辺と2017年4月以来の水準まで下落したあとは1.11台半ばまで反発。ただ、上値は重かった。スウェーデン中銀の債券購入の延長、独大手銀の合併協議の破綻などの材料があった。ポンドは一時1.29台を回復、ロンドン市場の下げを戻した。ただ、戻りは限定的で調整の範疇。EU離脱関連の進展はみられていない。
 
(26日)
 東京市場は、方向性に欠ける取引。ドル円は朝方に111.45近辺まで軟化も、その後は111.79レベルまで買い戻された。クドロー米NEC委員長がFRBは利下げに向かっている、と発言したが売りは限定的だった。GWを前に積極的な売買には慎重姿勢だった。昨日に2年弱ぶりの安値をつけたユーロドルは1.11台前半での揉み合い。ユーロ円は124.09レベルを安園にその後は124円台半ばへと買い戻された。

 ロンドン市場は、米GDP発表を控えて小動き。そのなかでやや円安の動き。欧州株は売り先行も次第に下げ渋り、独仏などプラスに転じる指数も。ドル円は111円台後半、ユーロ円は124円台半ば、ポンド円は144円台前半、豪ドル円は78円台後半で小高い。レーン・フィンランド中銀総裁は、複数のECBメンバーが低金利がより長期間続くとみている、ECBは預金金利の階層化の効果について懐疑的、と発言。また、英経済指標では、住宅ローン許可件数が予想よりも増加したが、CBI製造業受注指数は落ち込んだ。英首相報道官は、欧州選挙に参加する可能性が高まっている、英政府と労働党との協議は進展している、と述べた。ポンドドルは1.29近辺での揉み合い。ユーロドルは1.11台前半で小動き。

 NY市場はドル売りが優勢となった。きょうの注目は1-3月期の米GDP速報値だったが、前期比年率で3.5%と予想を大きく上回るかなり高い数字となった。ただ、市場からは見た目ほどは強くはないとの見解も出ている。ドル円はGDP発表直後に112円台に瞬間的に上昇も直ぐに戻り売りが強まり、111.45付近まで下落する場面も見られた。111.50付近に200日線が来ており、きのうに引き続き一時割り込んでいる。ただ、ロンドンフィキシングを挟んで買い戻しも見られ111.65付近まで戻す動き。

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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