東京株式(大引け)=14円安、方向感定まらず個別株は決算絡みで荒い値動き
名実ともに2月相場入りとなった1日の東京株式市場は強弱感対立のなか方向感の定まらない展開となり、日経平均株価は結局小幅プラス圏で着地した。
大引けの日経平均株価は前営業日比14円90銭高の2万788円39銭と小幅続伸。東証1部の売買高概算は14億1807万株、売買代金概算は2兆4860億5000万円。値上がり銘柄数は793、対して値下がり銘柄数は1268、変わらずは66銘柄だった。
きょうの東京市場は、決算発表を絡め個別株が明暗を分けるなか、全体相場は上下に不安定な値動き。FRBが利上げやバランスシート圧縮に慎重な姿勢をみせていることから、前日の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合指数が大幅続伸し、投資家のセンチメントは改善している。ただ、米長期金利の低下基調を背景にドル・円相場が円高方向に振れており、これが主力株の買い手控え要因となっている。企業の第3四半期決算発表の本格化を受け、その結果で個別株の値動きは明暗を分け、ボラティリティも高まっている。きょうは週末で米雇用統計などの重要経済指標の発表も控え、全般手仕舞い売りが上値を重くした。TOPIXは小幅マイナス圏で着地している。売買代金は2兆4000億円台とここ数日は従来の厚みが戻っている。
個別では、村田製作所<6981>が商いを膨らませ大幅高に買われたほか、キーエンス<6861>、ファナック<6954>なども高い。ファーストリテイリング<9983>が上昇、資生堂<4911>も堅調。アンリツ<6754>が上値追い、大日本住友製薬<4506>もプラスで引けた。アイビーシー<3920>、デサント<8114>、ベリサーブ<3724>、ニチイ学館<9792>、小林製薬<4967>、長大<9624>、ベリサーブ<3724>がストップ高に買われ、保土谷化学工業<4112>も活況高。クイック<4318>、JVCケンウッド<6632>なども物色人気。
半面、任天堂<7974>が急落、ZOZO<3092>も売られた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが軟調、東京エレクトロン<8035>も売りに押された。メガチップス<6875>がストップ安となり、アカツキ<3932>も一時値幅制限いっぱいに売られた、ベルーナ<9997>、デクセリアルズ<4980>も大幅安。日立金属<5486>も安い。
出所:minkabuPRESS 株式情報
執筆者 : MINKABU PRESS
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