米中関係リスク警戒もあり上値から下げる=東京為替概況
米中関係リスク警戒もあり上値から下げる=東京為替概況
昨日の市場でトランプラリー再燃などが意識されドル高円安が進んだ流れが昼前まで継続。前日の海外市場で153円90銭台を付けると、朝は利益確定の売りもあって153円40銭台まで下げたが、すぐに反発。トランプラリー再燃が強く意識される中、154円00銭前後の売りをこなして154円06銭を付けた。
トランプ次期大統領は国務長官(外務大臣に相当)に対中強硬派の筆頭格として知られるルビオ上院議員を指名するとの見通しが示されて、一気にリスク警戒が広がった。国家安全保障担当補佐官にはこちらも対中強硬派のウォルツ下院議員指名の方針が報じられ、対中関係への警戒感が広がった。ドル人民元で大きく元安が進むなど、市場の警戒感が強まる中、ドル円はリスク警戒の円買いが強まり、153円41銭を付けている。
ユーロドルは朝の1.0663から1.0632までと昨日海外市場の安値1.0629に迫る動きとなった。リスク警戒の円買い、ドル買いの流れでユーロ売りが強まった。対ドル、対円でともに売りが出たことで、ユーロ円は午前中の164円03銭から163円25銭まで下げている。
対中関係のリスクに反応しやすい豪ドルは対ドルで午前の0.6582から午後に0.6547を付けた。オフショア人民元は朝に7.2233を付け、その後トランプ氏の人事案報道まで安値圏推移も、その後急速に元安が進み7.2505と4月以来の高値圏を付けている。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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