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【本日の見通し】ドル円は下値リスクを意識

為替 

【本日の見通し】ドル円は下値リスクを意識
   
 昨日の市場でドル円は154.06円まで下落し、ドル売り円買いが強まった。先週初めに160.39円と7月末の介入以降の戻り高値を更新したドル円は、先週半ばからドル売り円買いが進んだ。先週木曜日の海外市場や金曜日東京朝に155.30円を付けると、金曜日の米雇用統計が好結果となり156.75円まで急騰したものの、その後急落。155.36円まで下げる展開が見られた。その後156円台を回復して先週の取引を終え、週明け東京市場も156.28円まで上昇した。
  
 その後は156.00円を挟んで推移していたが、早出のロンドン勢が参加してくる時間帯に入ってドル売り円買いが強まった。さらに欧州株式市場がスタートし、欧州時間の取引が本格化する日本時間17時過ぎになって動きが加速。先週後半に下値を支えた155.30円前後、4月末や7月末の介入時に下値を支え心理的にも大きな節目となっている155.00円も割り込むと、ストップロス注文を巻き込んで154.06円まで売りが出た。先週末に発表された9月1日付のCFTC建玉報告で円売りポジションが大きく増加するなど、ここにきて機関投資家・個人投資家の円売りポジションの積み上がりが警戒されており、節目の155.00円割れで動きが一気に強まったとみられている。米国市場がレイバーデーで休場となっており、取引参加者が少なかったことも荒っぽい値動きにつながった。
  
 その後154.80円台までの反発が見られたが、米国市場が休場の中で買い戻しの勢いも見られず、ロンドン午後の時間帯に再びドル売り円買いが出て154円台前半を付けている。
  
 急激な下げの後だけにこの後の見通しは難しいが、リスクは下方向か。先週は米大手金融機関が円キャリー取引の巻き戻しへの警戒感を示していた。先週後半の円買い局面では個人投資家がドル買い円売りポジションを積み上げる方向に動いていたと指摘されており、市場全体でドル買い円売りポジションがかなり残っている状況と見込まれている。日米の金利差もあって中長期のドル買い円売りポジションがすべて解消されるというわけではないが、短期的なポジションの整理がまだまだ残っているとみられ、上がると売りが出る展開が続くとみられる。昨日下値を支えた154.00円手前の買いを崩して、ドル売り円買いが強まる可能性も十分にある。
  
 クロス円でも一気の円高進行が見られた。ユーロ円はロンドン勢の参加を受けて181.00円を割り込むと、ドル円の急落を受けて180.80円台から179.23円まで売りが出た。その後は180.00円手前が重くなり、ロンドン午後に再び下げて179円台前半を付けている。ポンド円も同様の動きを見せ、211.00円を挟んでの推移からロンドン勢が入る時間帯に少し下げると、ドル円の急落を受けて210.50円台から208.65円までの下げとなった。クロス円もドル円同様、戻りでは売りが出る展開とみられる。
  
 米国市場が休場でドル円など一部を除く対ドルの動きは落ち着いており、ユーロドルは1.16台前半での推移。ポンドドルはドル安を受けてややしっかりも、東京昼前の1.3500ドル台から1.3540ドル台までの上昇にとどまり、1.35台前半での推移となった。休場明けの米国勢の出方にもよるが、週後半の米物価統計や木曜日のECB理事会までは動きが抑えられるとみられる。
  
MINKABUPRESS 山岡

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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