米雇用統計を受けて大きく上下=NY為替概況
米雇用統計を受けて大きく上下=NY為替概況
昨日大きくドル安円高が進んだドル円は、東京午前に155.30円を付けるなどの場面が見られたが、その後は反発を見せ、ロンドン市場で156.50円台まで上昇。少し調整が入って156.00円台で米雇用統計を迎えた。
雇用統計は非農業部門雇用者数が予想を大きく上回る力強い伸びを見せた。アナリスト予想の上限を超える強い伸びとなった。前回値、前々回値も上方修正されており、前回値は速報時点でのサプライズなマイナス圏からプラス圏に浮上している。失業率は前回から横ばいも、労働参加率が0.2%の上昇を見せる中での失業率維持ということで、力強さが意識された。
こうした雇用統計の結果を受けて、米金利が上昇。9月のFOMCでの利上げ期待なども見られた。ドルは全面高となり、ドル円は156.75円まで急騰した。しかしすぐに反落すると、米雇用統計前の水準を割り込み、東京午前の安値に迫る155.36円まで急落。目立った材料がない中での一気の下げに、レートチェックの可能性を指摘する見方も出ていた。安値からすぐに反発し156円台を回復した後、155.40円台を付けるなど、かなり荒っぽい上下を経て、156円台を回復すると、午後はややしっかりとした動きに落ち着き、夕方にかけて156.20円台を回復した。
米雇用統計後のドル全面高を受けて、ユーロドルは1.1630ドル前後から1.1585ドルまで急落。その後、ドル円が一気に下げたが、この動きは円買いが主導しており、ユーロドルの反応は目立たず。ただ、週末を前に行き過ぎた動きへの警戒感もあり、その後NY市場午後に入って米雇用統計前の水準に迫るところまでユーロ買いドル売りが入った。戻り一服後は少し下げ、1.1610ドル台での推移。
ポンドドルもほぼ同様の動き。1.3530ドル台から1.3483ドルまで急落。その後1.3525ドル前後まで戻し、1.3510ドル台で引けている。
ユーロ円などクロス円は、雇用統計発表直後はドル高主導での動きにやや上値の重いもみ合いとなった。その後のドル円の下げを受けて一気に下げる展開となったが、すぐに反発した。ユーロ円は181.50円台から少し下げたところで一気の円買いが入り、180.23円まで売りが出た。すぐに181円台を回復するなど激しい動きを経て、181.50円前後と米雇用統計発表前の水準近くまで戻して週の取引を終えている。
ポンド円も急落後に戻している。ロンドン市場での211.50円を挟んでの推移から、少し下げて雇用統計を迎え、直後の反応は限定的だったものの、その後のドル円の急落を受けて209.78円まで一気に下げた。すぐに210.50円台まで反発し、その後は上下の動きを交えながら、NY市場夕方に211.25円前後まで戻している。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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