ユーロ、ドル安の恩恵を受けるにはインフレ圧力が和らぐ必要=NY為替
きょうのユーロドルは1.17ドル台まで一時上昇したものの、NY時間に入って1.16ドル台に伸び悩む展開となった。200日線を上放れており、大きな心理的節目の1.20ドルを目指す展開になるか注目される。一方、ユーロ円は185円台後半まで上げ幅を広げる展開。目先は強い上値抵抗も観測されている186円台を試しに行くか注目される。
ユーロがドル安の恩恵を最大限に受けるには、エネルギー価格上昇に起因するインフレ圧力が和らぐ必要があるとの指摘が出ている。FRBの利上げ観測が後退していることに加え、米財務省が長期国債の買い戻し拡大を発表したことでドル安が加速しているが、これは明らかにユーロ高というよりもドル安が主導する動きで、ユーロ自体のパフォーマンスはG10通貨の中でもほぼ中位に留まっている。
ユーロドルが1.20ドルに向けて一段高となるには、ユーロ側にも上昇材料が必要で、そのためには地政学情勢の改善が重要になるという。イランやウクライナ情勢がユーロ圏でもエネルギーや食料価格を押し上げており、追加の金融引き締めをECBに迫る一方、エネルギー輸入価格の上昇による交易条件の悪化はユーロ圏経済に打撃を与える。このため、ECBが利上げを進めて米欧金利差をユーロに有利な方向へ縮小できるかには限界があり、エネルギー価格の高止まりがユーロの上値を抑える要因となるという。
EUR/USD 1.1678 EUR/JPY 185.82 EUR/GBP 0.8568
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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