ドル軟調も円安も根強い ドル円は159円台に戻す展開=NY為替概況
ドル軟調も円安も根強い ドル円は159円台に戻す展開=NY為替概況
きょうのNY為替市場、ドルが軟調に推移し、ドル円も一時158円台に値を落としたものの159円台に戻す展開。逆に159.60円付近まで上昇し、介入後の高値を更新する場面も見られた。
インフレ指標を含む、先週の一連の米経済指標が予想を下回ったことで、市場はFRBの早期利上げ期待を後退させている。市場は、今週19日水曜日に公表されるFOMC議事録に注目しているが、9月の利上げ期待を上昇させるほどタカ派な内容になるとは考えにくいとも見られている。
短期金融市場では9月利上げの確率が30%程度で推移しており、7月末時点の約70%から急低下。ストラテジストからは「ドルがじり安となっているのは、市場がFRBの利上げを織り込む動きを引き続き後退させているためだ」との指摘も出ている。
一方、円安の動きは依然として根強く、ドル円を下支えしている。本日も158円台に値を落とすものの、押し目買いに支えられている状況。ユーロ円やポンド円といったクロス円は上昇。報道などを通じて日銀の9月利上げ期待は高まっているが、円相場の反応は鈍いようだ。
きょうのユーロドルはNY時間に入って伸び悩む展開が見られたものの、一時1.16ドル台に上昇。本日の上昇で100日線を上抜けてきており、200日線が1.1630ドル近辺に来ており、目先の上値メドとして注目される。一方、根強い円安の中、ユーロ円は184円台後半に上昇。200日線を上回抜ける展開が見られている。
ユーロドルの一段高を指摘する声が出ている。欧州経済が商品価格上昇に対して底堅さを示しているため、通常ならドル高要因となる交易条件悪化も、それほど大きな脅威ではなくなっている。特に中東情勢が緊迫化しているにもかかわらず、原油価格は抑制されている状況。
また、米雇用統計以降の経済指標を受けて、FRBによる次の利上げが完全に織り込まれる時期が2027年に後ずれした一方、ECBは今後も追加利上げが見込まれ、次回の引き上げは9月になるとの見方が有力だという。
きょうのポンドドルは狭い範囲での値動きの中、1.35ドル台半ばでの堅調な値動きが続いた。上値抵抗と見られていた7月高値を試す動きが見られ、6月後半からのリバウンド相場の流れを継続。一方、ポンド円は216円台を回復し、介入後の下げを取り戻す動きが続いている。
エコノミストからは、英経済は従来の予想以上に底堅いとの指摘が出ていた。先週発表の英GDPによると、英経済は第1四半期の前期比0.6%成長に続き、第2四半期も0.4%成長となった。「伸びは緩やかだが、新たなエネルギー価格ショックや高金利、インフレ懸念の再燃に直面する中で、注目に値する成果だ」と評価している。英経済は少なくとも景気後退が迫っている局面ではなく、着実な拡大を示す内容だという。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。





