【本日の見通し】中東情勢などを警戒
【本日の見通し】中東情勢などを警戒
昨日のドル円は、城内経済財政相の発言などを受けて円買いが優勢となり、161円台後半を中心に推移した。しかし、NY市場の後半からオセアニア市場にかけてドル高が強まり、足元では162円台をしっかりと回復している。背景には、米国とイランの対立激化に伴う「有事のドル買い」がある。イランの革命防衛隊がホルムズ海峡で商船を攻撃したことを受け、米中央軍がイランへの空爆を実施したことで、地政学リスクへの緊張が一気に高まった。
中東情勢については、先行きへの不透明感が燻るものの、これまでは協議継続など前向きな動きを好感する流れが強まっていた。それだけに、先月下旬以来となる米軍の攻撃を受けて、市場には改めて警戒感が広がっている。
ドル円は昨日の城内経済財政相の発言により、政府による利上げ牽制への警戒がやや後退。日本国債30年債入札の好調さもあって一時円安が一服する動きを見せたが、161.50円前後では底堅さが確認されていた。もともと堅調地合いが意識されていたところへ、今回の有事のドル買いが重なった格好だ。再びドル高・円安基調が強まる可能性がある点には注意したい。
本日は6月開催分のFOMC議事要旨が公表される。FOMC内部での物価高への警戒感などが改めて印象付けられれば、ドル高が加速する可能性があるだけに、ドル円は底堅い動きが見込まれる。本日のドル円は161円台半ばから162円台半ばのレンジを中心に、リスクはやや上方向とみる。
ユーロドルは1.1400ドル台を維持しているものの、上値の重い展開。全般的なドル高の流れのなか、戻り局面では売りが出やすい展開が続きそうだ。
ユーロ円は185.00円を挟んでの推移。185円台半ば前後の上値が重かったこともあり、流れはやや下方向か。対ドルでのユーロ売りが加速した場合、リスク警戒の円買いも相まって、もう一段の押し下げもあり得る。
ポンドドルは1.33ドル台での推移。1.3400ドル前後が重くなっており、ドル高の流れも手伝って戻り売りスタンスを想定している。
ポンド円は月曜日の海外市場から昨日午前にかけて217円台を付ける動きを見せたが、足元は少し調整が入っている。この後も戻り局面では売りが先行する展開を見込んでいる。
午前11時に発表されるNZ中銀の政策金利は、依然として利上げ見通しが根強い。ただ、一時完全に利上げを織り込んでいた状況と比べると、足元では据え置き予想も一部で浮上するなど期待が後退している。NZ経済研究所(NZIER)のシャドーボードが据え置きを提唱するなど、利上げに慎重な見方もあるだけに、結果のみならず、声明や会見での今後の姿勢(スタンス)に注意したい。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。





