本日もイラン関連のニュースに振り回される 円安が目立つ=NY為替概況
本日もイラン関連のニュースに振り回される 円安が目立つ=NY為替概況
きょうのNY為替市場、本日もイラン関連のニュースに振り回される1日となった。トランプ大統領が設定した期限が迫る中、米国がイランのカーグ島の軍事標的を空爆と伝わったほか、トランプ大統領の脅しも相変わらず続き、「1つの文明全体が今夜滅び、二度と戻ることはないだろう」と投稿。半面、それを受けてイラン側が米国との交渉を打ち切ったとのニュースも流れた。さらに終盤には、パキスタンがトランプ大統領に期限の2週間延長を要請し、イランにもホルムズ海峡の開放を要請したとも伝わっている。
目まぐるしい応酬の中、ドル円は瞬間的に160円台に再上昇。ただ、終盤には159円台半ばに戻す展開。市場は以前に比べれば比較的落ち着いている印象もある中、本日はドル高ではなく、円安がドル円を押し上げていた。
原油相場が急騰する中、インフレ期待の上昇で、ECBや英中銀には年内利上げ期待が急浮上。それがユーロやポンドに対するドル買いを抑制している可能性がある。一方、日銀も追加利上げが期待されているものの、ECBや英中銀ほどは迫られおらず、インフレ懸念を取るか、成長を取るかの選択肢の範ちゅうにある状況。この違いが円安を誘発していた可能性もありそうだ。
いずれにしろ、米東部時間の本日夜8時(日本時間8日午前9時)に期限が迫る。
ユーロドルは堅調に推移し、1.16ドル台を回復。本日の21日線が1.1540ドル付近に来ているが、その水準を上抜けた。一方、円安の動きもありユーロ円は力強い動きが見られ185円台を回復した。この水準は2月に上値を拒まれた水準だが、それを突破し186円台を試しに行くか注目される。
ユーロは底堅い動きが見られている。ECBの早期利上げ期待が急浮上しており、ユーロを下支えしているようだ。エコノミストからは、ユーロ圏のインフレ期待が2%を大幅に上回った場合、ECBは今月の理事会で利上げを決める可能性もあり得るとの指摘も出ている。
利上げは成長を鈍化させることから、ジレンマに陥ることになるが、賃金など長期的なインフレ期待に焦点を当てるべきだとしている。しかし、もしECBが長期的にインフレ目標の2%を達成できると予想するならば、利上げをする必要はないとも指摘。なお、短期金融市場では現在、65%の確率で4月30日の理事会での利上げを織り込んでいる。
ポンドドルも底堅い動きから、一時1.33ドル台を回復。一方、ポンド円は力強い動きとなり、212円台を回復した。
投資家は、エネルギー価格上昇がインフレリスクを高めているため、今後数カ月で英中銀が利上げするとの予想を強めている。中東紛争がエネルギー価格を押し上げており、エネルギー主導のインフレが英中銀に利上げを促すとの懸念が高まっている。
短期金融市場によると、9月までに2回の利上げを完全に織り込んでいる。先週時点では1回の利上げと9月までに2回目の利上げが実施される確率が80%だった。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。