【本日の見通し】有事のドル買い意識
【本日の見通し】有事のドル買い意識
イラン紛争長期化への警戒感からドル高が進む展開。先週末、東京市場が春分の日で休場となる中、157円台から159.39円まで上昇。週明け、高値を更新する動きを見せている。
トランプ大統領は週末に48時間以内のホルムズ海峡解放を要求。受け入れられない場合、イランのエネルギー施設への攻撃を行うと警告した。イラン側も反発しており、事態の深刻化が懸念される状況となっており、有事のドル買いが強まる展開となっている。
先週の米FOMCでは1月会合で利下げを主張していたウォラー理事が据え置きに回るなど、一部の変化も見られたが、参加メンバーによる経済見通しで年内1回の利下げ織り込みが維持されるなど、イラン情勢を受けた物価高が一時的に留まるとの見方を示すものとなった。しかし、紛争長期化への警戒感もあって、金利先物市場動向からの政策金利見通しを示すCME FedWatchツールでは年内利下げの見通しが12%まで低下、逆に利上げの見通しが30%超まで上昇という状況になっており、ドルを支える形となっている。
今週は目立った米指標発表予定もなく、市場はイラン情勢をにらみながらの展開が見込まれる。紛争激化での有事のドル買いの状況次第で、ドル円は節目の160円超えを意識する展開となりそう。
ユーロドルは1.15ドル台推移が続く。木曜日のECB理事会でインフレ警戒が強く示されたことで、ドル全般の軟調地合いに加わって1.16ドル台まで一時上昇。その後少し下げているものの、一時の1.1400ドルトライに向けた下げの勢いが一服している。イラン情勢をにらみながら方向性を探る展開。
ユーロ円は184円台前半推移。対ドルでのユーロの売りが一服していることで、ドル円の上昇基調がクロス円を支える格好となっている。ドル主導の展開がこの後も続くとみられ、やや不安定な動きが見込まれる。
ポンドドルは1.33台前半推移。ユーロドル同様に木曜日に一時上昇も、上値も重い。英中銀も利下げ観測が後退しており、買いが出やすい地合いとなっているが、一方向の動きにはならず。慎重にイラン情勢を見極める展開となりそう。
ポンド円は212円台前半推移。ユーロ円同様にドル円の上昇が支えも、この後はやや不安定な動きが見込まれる。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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