フランス、次回選挙前にさらなる格下げの可能性=NY為替
NY時間の終盤に入ってユーロ円は180円台半ばでの推移となっている。本日は植田日銀総裁の発言もあって円高が強まっており、ユーロ円も180円台前半まで値を落とした。しかし、先週サポートされた180円の水準は維持しており、上向きの流れに変化はない。
フランスの財政や不安定な政治情勢はユーロにとって根強い重石となっているが、同国のファンダメンタルズが適切に反映されるまで、同国債の格付けはさらに引き下げられると債券運用責任者は考えており、不安の1つはその時期がいつかだという。同責任者は、恐らくシングルAマイナスかトリプルBプラスのどこかまで引き下げられると予想。
「現在の政治的混乱を考慮すると、格付け会社がいつ行動を起こすかを予測するのは困難だ。財政問題に対処する提案のたびに、現職の首相が不信任決議で退陣する傾向があり、それが内閣改造や予想外の政策転換を引き起こしている」という。
また、この力学は2027年前半の大統領選挙前まで変わりそうになく、財政のファンダメンタルズにも大きな変化はないだろうと述べている。
EUR/JPY 180.49 USD/JPY 155.47 EUR/USD 1.1609
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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