【本日の見通し】ドル高円安基調継続へ、動きは慎重
【本日の見通し】ドル高円安基調継続へ、動きは慎重
昨日の市場でドル高が優勢となり、ドル円は155円台に乗せてきている。ユーロ円が一時節目の180円台に乗せるなどクロス円も堅調。
20日に発表される9月の米雇用統計は前回から雇用の伸びが強まるとの見込みも、同月のADP雇用者数が予想を下回ってマイナスとなるなど厳しい関連指標動向もあって、弱めの数字となる可能性が意識されている。ただ、9月12日の週のデータと2カ月前の状況でしかなく、影響は限定的との見方もあって、ドル高の流れを反転させるほどの材料とはならない可能性がある。
日米金利差を狙った円キャリー取引の拡大がドル円の支えとなっている。先週金曜日に1円以上の大きな調整がいったん入ったこともあって、過熱感も抑えられており、しっかりした動きが続きそう。155円台後半に向けた動きが期待される。
クロス円も堅調地合いを維持か。ユーロ円は180円台に一時乗せてきた。180円台での買いにはまだ慎重姿勢が見られるがドル円の堅調さもあり、さらなる上昇が期待されるところ。
ポンド円は204円台半ば超えまで一時上昇。ポンド自体は英財政赤字懸念もあって買いに慎重も、円安の勢いが勝っている。ユーロ円に比べると買いに安心感が無いものの、流れは上方向か。
ユーロドルは1.1580台を一時付けた。上値の重い展開も、値幅は抑えられそう。
ポンドドルは1.31台での推移。対ドルでのポンド売りと、対円でのポンド買いが交錯。リスクはやや下方向と見ているが、明日の10月英消費者物価指数発表などをにらみ、慎重な動きとなりそう。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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