日銀「ハト派」据え置きでドル円一時153円台を回復、米中首脳会談は物足りない結果に
日銀「ハト派」据え置きでドル円一時153円台を回復、米中首脳会談は物足りない結果に
日銀会合受けドル円は一時153円台を回復した。ただ、米中首脳会談の詳細が伝わるとドル売り・円買いでドル円は152.70円台に軟化している。
日銀会合では高田委員と田村委員が前回同様、据え置きに反対した。前回から反対票が変わらず2票だったことから円売りが広がった。一部では反対する委員が増えるとの見方が広がっていた。
声明は「通商政策の影響巡る不確実性はなお高い」「経済リスクは下振れ傾向にある」「消費者物価指数は26年度上半期にかけて2%下回るペースで減速の見込み」などハト派的な内容が目立った。そのため12月利上げ期待がやや後退している。
約1時間40分間の米中首脳会談が終了。トランプ米大統領は中国習近平国家主席との会談は「素晴らしい」ものと称賛。多くの重要な点について結論に達したと語った。中国がレアアース輸出規制強化を1年間延期するほか、大量の大豆を直ちに購入することで合意した。フェンタニル関税を即時発効で10%に引き下げた。また、台湾の話題は一切出なかったと明かした。
ただ、6年ぶりの対面での米中首脳会談にしては物足りないとマーケットは感じたようで、詳細発表後は米株先物が下落している。日経やアジア株も下落。人民元は対ドルで下落に転じている。
 
            執筆者 : MINKABU PRESS
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