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ドル円、150円台前半まで一気に下落 見切り売りが強まる=NY為替概況

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ドル円、150円台前半まで一気に下落 見切り売りが強まる=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ドル円は米株式市場の下げとともに売りが強まり、ストップを巻き込んで150円台前半まで一気に下落した。ドル売りの流れはあったものの、特段の売り材料は見当たらない中、上値が重かったことで見切り売りが出たものと思われる。

 10/2-10/10の上昇波のフィボナッチ38.2%が150.70円付近に来ているが、その水準を下回った。早期に戻せなければ、150円を割り込み、フィボナッチ50%戻しの149.90円までの下落の可能性も高まる。

 9月中旬のFOMCを境に10月前半までドル高の流れが続いていたが、ここに来てその流れに一服感が出始めている。特にドル円は、高市トレードからの円キャリートレード復活の声も相まって、153円台まで急上昇していたが、一気に150円台を維持できるかに焦点が移っている。

 ドルは主要通貨に対して約1週間ぶりの安値水準まで下落。パウエル議長が今週の講演で、追加利下げの可能性を温存するような発言を行っていたほか、米中貿易戦争への懸念も高まっていることでドル安が復活している状況。市場では今月の追加利下げを完全に織り込んでいるほか、12月もの利下げもほぼ確実視している状況。織り込み過ぎとの声も一部からは出ているが、市場のFRBの利下げ期待は強まっているようだ。

 米政府機関の閉鎖が3週目に入っている。当初は短期間で終了し、米経済への影響は限定的と見ていた投資家も無視できない状況のようだ。そのこともドル安を誘発している可能性が指摘されている。

 ユーロドルは1.16ドル台後半に上昇。本日の上げで100日線を回復し、1.1695ドル付近に来ている21日線をうかがう展開が見られている。一方、ユーロ円はドル円とともに売りが強まり、一時175円台半ばに下落。

 本日、ルコルニュ仏首相に対する2件の不信任動議が提出され、否決された。首相は、左派の社会党の支持を得るために年金制度改革を凍結すると発表し、本日の信任投票を乗り切っている。

 「短期的にユーロとフランス国債にとって好材料と受け止められているが、長期的には年金制度改革の撤回により財政再建がより困難になる」との声も多い。ただ、ユーロは引き続き国債市場の動向に左右される中、10年物のフランス国債とドイツ国債の利回り格差も縮小しており、ひとまずユーロは安定を取り戻している模様。

 ポンドドルは買い戻しが続き、1.34ドル台半ばに上昇。本日は21日線が1.34ドル台前半に来ており、その水準を回復している。一方、ポンド円はドル円に追随する形で、一時201円台まで下落。

 ポンド自体は投資家のショートカバーに支えられているとの指摘がアナリストから出ている。ポンドが今週、主要通貨に対して堅調なパフォーマンスを示しているのは、積み上がったポンドショートを予想外に底堅い経済指標を機に解消しているからだという。

 火曜日の英雇用統計は一部で懸念されていたほど悪化が深刻ではないことを示し、本日の8月の月次GDPも、予想通りではあるものの、0.1%成長を回復した。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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