【本日の見通し】ドル円は上値の重い展開か
【本日の見通し】ドル円は上値の重い展開か
前日の海外市場では、10月のフィラデルフィア連銀景況指数が市場予想に反してマイナスとなったことでドル売りに傾いた。さらに米地銀の信用不安もドルの重しとなって、150円20銭台まで下落した。その後は安値圏でもみ合いとなっている。今日のドル円は上値が重く、下方向を意識する展開となりそうだ。
米10年債利回りは3.976%前後まで低下した。フィラデルフィア連銀景況指数の弱さや米連邦準備制度理事会(FRB)による下げ観測、地銀の信用不安などが背景にある。米債利回りの低下はドルの重しとなる。
日本の政局にも注目が集まる。自民と維新の会は連立政権を視野に入れた政策協議を始めた。政策には一部に隔たりがあると報じられているが、連立政権樹立となれば、高市自民党総裁の首相就任の可能性が高まり、市場への影響が注目される。
ユーロ円などのクロス円はドル円の下げに追随して下落している。ユーロ円は176円40銭台から175円40銭台まで下落を見せ、その後は175円80銭近辺まで戻りを見せている。今日は175円台半ばから176円台前半での推移か。ポンド円は202円近辺での推移となりそうだ。
ユーロドルはフランスの政局不安の後退やドルの上値の重さから1.16台半ばから1.1690台まで上値を伸ばした。1.17台乗せを視野に入れた動きか。
ポンドドルは1.34台前半から半ばでのもみ合い。1.3450をしっかり抜けてくると一段高となる展開か。
MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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