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ダウ平均は続落 AI頼みになっている点に警鐘も=米国株概況

株式 

NY株式16日(NY時間16:21)(日本時間05:21)
ダウ平均   45952.24(-301.07 -0.65%)
S&P500    6629.07(-41.99 -0.63%)
ナスダック   22562.54(-107.54 -0.47%)
CME日経平均先物 48015(大証終比:-415 -0.86%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は続落。序盤はIT・ハイテク株の買いが先行し上昇して始まったものの、上値での戻り売り圧力も強まり出しているようだ。

 今週の大手銀の好決算や、ハイテク企業による堅調な売上高見通しが相次ぎ、投資家の関心は最近激化している米中貿易摩擦から企業業績へと移っている。

 本日はエヌビディア<NVDA>やブロードコム<AVGO>は底堅く推移していたが、両社のチップを製造する台湾TSMC<TSM>が、通期の売上高見通しを上方修正したことが好感されている。TSMCは従来の約30%増から30%台半ばの増収へ上方修正した。年内に最大420億ドルの設備投資を行う計画を再確認した上で、第3四半期の利益が約40%増加したと報告したことがフォローとなった。

 ただ、ナスダックも途中から下げに転じた。ストラテジストは、市場がAI関連銘柄頼みになっている点に警鐘を鳴らしている。「S&P500企業のうち、上昇トレンドにある銘柄の数は依然として下落銘柄を上回っているものの、その差は縮小しており、市場の基盤にひびが入り始めている」と述べている。「これらのひびは市場参加の裾野拡大によって修復可能だが、一部の支配的銘柄に集中している高偏在リスクを浮き彫りにしている」とも付け加えた。

 今週は堅調な値動きが続く一方、ボラティリティも上昇している。米中間で報復的な貿易措置が応酬されているため。恐怖指数と呼ばれるVIXは前日の取引を20.6で終了し、本日は20前後で推移している。VIXの意識される基準は20とされている。

 トランプ大統領は先週、中国がレアアースの輸出規制を強化したことへの報復として、中国からの輸入品すべてに100%の追加関税を課すと警告。その後、一時的にトーンは落としているが、再び中国への食用油輸出禁止を検討すると発言し緊張が再燃。

 さらに、米政府機関閉鎖も3週目に突入しており、重要な米経済指標の発表が停止中。労働市場への懸念、関税が消費者に与える影響、高金利環境、そして歴史的な株価高水準といった要因が重なる中で、投資家は十分な情報を得られない状況が続いている。

 セールスフォース<CRM>が上昇。同社が今後数年間に渡って売上成長が2桁台に加速する見通しを示したことが好感されている。成長鈍化を懸念していた投資家にとっては安心感につながったようだ。

 損保のトラベラーズ<TRV>が下落。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、正味保険料収入が予想を下回ったことが嫌気されている。

 ユナイテッド航空<UAL>が決算を受け下落。好決算ではあったものの、プレミアムシートを含め、需要が飽和状態に達しつつある兆候が見られるとの指摘が出ていた。

 トラック輸送のJBハント・トランスポート・サービシズ<JBHT>が決算を受け大幅高。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は減収だったものの、1株利益は予想を上回った。コスト削減が奏功した。

 HPエンタープライズ<HPE>が下落。前日引け後にガイダンスを公表し、予想を下回る2026年度の1株利益とフリーキャッシュフロー(FCF)の見通しを示した。AI時代における利益率の圧迫を要因に挙げている。

 医療機器のベクトン・ディッキンソン<BDX>が暫定決算受け下落。通期の売上高見通しを下方修正した。また、デルオレフィスCFOの12月5日付での退任も発表。

 地銀のザイオンズ<ZION>が下落。前日引け後に、一部の銀行や貸し手による法的措置を受け、6000万ドルの貸倒引当金を計上するほか、5000万ドルの貸倒損失を計上すると発表した。

 マイクロン・テクノロジー<MU>が上昇。アナリストの目標株価引き上げが伝わった。従来の225ドルから245ドルに引き上げ。投資判断は「買い」継続している。

 コンシューマーヘルス製品のケンビュー<KVUE>が下落。アナリストが重大な英国でのベビーパウダー訴訟を指摘していた。

 オラクル<ORCL>が上昇。同社がAIインフラ事業に関する利益率の見通しを示し、この新規事業の採算性に対するウォール街の懸念を和らげた。

 プラクシス・プレシジョン<PRAX>が急騰。同社が振戦(しんせん)治療薬候補「ウリキサカルタミド」に関する臨床試験(第3フェーズ)2件で主要評価項目を達成したと発表した。

 ハンバーガー店のジャック・イン・ザ・ボックス<JACK>が下落。子会社のデル・タコを大幅な損失を伴って売却する最終契約を締結したと発表した。

セールスフォース<CRM> 246.00(+9.42 +3.98%)
トラベラーズ<TRV> 261.57(-7.88 -2.92%)
ユナイテッド航空<UAL> 98.19(-5.86 -5.63%)
JBハント<JBHT> 169.57(+30.74 +22.14%)
HPエンタープライズ<HPE> 22.50(-2.54 -10.14%)
ベクトン・ディッキンソン<BDX> 185.27(-1.50 -0.80%)
ザイオンズ<ZION> 46.93(-7.10 -13.14%)
マイクロン<MU> 202.53(+10.59 +5.52%)
ケンビュー<KVUE> 14.11(-2.15 -13.22%)
オラクル<ORCL> 313.00(+9.38 +3.09%)
プラクシス・プレシジョン<PRAX> 162.71(+105.36 +183.71%)
ジャック・イン・ザ・ボックス<JACK> 17.61(-1.67 -8.66%)

アップル<AAPL> 247.45(-1.89 -0.76%)
マイクロソフト<MSFT> 511.61(-1.82 -0.35%)
アマゾン<AMZN> 214.47(-1.10 -0.51%)
アルファベットC<GOOG> 251.88(+0.17 +0.07%)
アルファベットA<GOOGL> 251.46(+0.43 +0.17%)
テスラ<TSLA> 428.75(-6.40 -1.47%)
エヌビディア<NVDA> 181.81(+1.98 +1.10%)
メタ<META> 712.07(-5.48 -0.76%)
AMD<AMD> 234.56(-4.04 -1.69%)
イーライリリー<LLY> 819.38(-7.19 -0.87%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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