ポンド軟調、財政懸念と雇用の弱さ示す統計で=NY為替
きょうのポンドドルはNY時間に入って下げ渋っているものの、本日は一時1.3260ドル近辺まで下落し、下値模索が続いている。前日にこれまで強いサポートとして意識されてきた1.33ドル台前半の水準をブレイクしたことで、下値への意識を高めている模様。一方、ポンド円は調整の動きが続いており、202円台に下落している。円安も一服しているようだ。
アナリストは、ポンドは11月の英秋季予算案の提出への懸念と雇用の弱さを受けて下落していると指摘している。ポンドはリスクセンチメントの変動と財政不安に対して引き続きぜい弱だという。
シンクタンクの国立経済社会研究所は、歳入を増やす他の手段と比較して所得税の引き上げが最も悪影響の少ない選択肢になるだろうと述べている。一方、KPMGとRECによる最新の雇用調査では、9月末時点での正社員の採用がさらに減少し、求人が著しく減少。賃金上昇率も鈍化したことが示されたという。
GBP/USD 1.3300 GBP/JPY 202.92 EUR/GBP 0.8704
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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