【本日の見通し】ドル高円安基調継続へ
【本日の見通し】ドル高円安基調継続へ
昨日は週末の自民党総裁選を受けた円売りがドル円を押し上げ、先週末終値から約3円ドル高円安の150円40銭台まで上値を伸ばした。その後NY市場朝にかけて利益確定の動きなどに押されて149円台後半まで売りが出たものの、NY午後にかけて反発し、150円台を再びしっかりとつける展開。
ここにきて1日から続いている米連邦政府閉鎖について、前向きな動きが出ているとの期待があり、ドル買いにつながっている。
今日この後もドル円はしっかりの展開が見込まれる。先週末まで50%を超えていた今月の日銀金融政策決定会合での追加利上げ期待が後退しており、円売りが入りやすい地合い。
連邦政府機関の一部閉鎖につながった予算合意については、元々11月21日までのつなぎ予算であり、オバマケアを含む医療制度改革の問題についての道筋が出来れば、いったんの合意に至りやすいため、急な合意によるドル買いには常に注意が必要。
ドル円は昨日の押し目149円台後半のしっかりさを確認しながら上を試す展開か。
ユーロ円などクロス円も基本的にしっかり。ユーロ円は昨日176円台を付けた後、フランスの政局への警戒もあって174円台まで大きく調整も、今朝は176円台を回復してきている。上方向の意識がまだ強い。ポンド円もしっかり。NY午後に入ってロンドン市場朝の高値を超えて202円台後半まで上値を伸ばしている。203円台トライが視野に入ってきた。
ユーロドルはフランスの政局不安で一時下げたが反発。ルコルニュ首相が組閣14時間で辞任。本来の施政方針演説を7日に控えており、ルコルニュ体制本格スタートを前に辞任という事態に、市場の警戒感が広がった。ただ、ユーロ圏全体に与える影響が不透明で、下げ分をその後解消。今後も神経質な動きが見込まれる。
ポンドドルは1.34台後半推移。1.3530-1.3550の上値抵抗水準がポイントとなりそう。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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