週末の自民党総裁選を受けた円売りが継続=東京為替概況
週末の自民党総裁選を受けた円売りが継続=東京為替概況
4日の自民党総裁選で、下馬評で有利とされていた小泉農水相を破って高市前経済安全保障相が勝利し、新総裁に決定したことで円売りが一気に広がった。高市氏は以前日銀の利上げに否定的な発言を行っていたこと、積極財政志向が強く、財政赤字懸念が広がったことなどが円売りにつながった。ドル円は先週末終値の147円47銭から一気に上昇して始まり、9月25日、26日のドル高円安局面で何度も上値を抑えた150円00銭手前の売りをこなして上昇。150円台に乗せてもドル高が続き、午後に150円44銭まで上値を伸ばした。
利上げ期待後退もあって日経平均が2000円を超える上昇となったことも、ドル高円安に寄与した。
クロス円も軒並みの大幅上昇。ユーロ円は先週末終値の173円20銭前後から一気に上昇。史上最高値を更新する176円25銭を付けている。ポンド円も202円25銭まで上値を伸ばしており、先月18日に付けたこれまでの年初来高値201円27銭を大きく超え、昨年7月以来の高値圏を付けた。
円主導でユーロドルやポンドドルは比較的落ち着いた動き。ユーロドルは朝方ドル円などでのドル買いもあってやや下げる場面も、大きな流れにはならず1.17台前半推移。ポンドドルは1.3423-1.3458の推移と、目立った方向性を見せず。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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