ドル円は147円台推移、米連邦政府機関への警戒も、株高などが支え=NY為替概況
ドル円は147円台推移、米連邦政府機関への警戒も、株高などが支え=NY為替概況
きょうのNY為替市場、ドル円は147円台での推移。東京市場午前に植田日銀総裁が追加利上げに慎重な姿勢を見せたことで円売りとなり、株高の動きも支えとなってロンドン朝にかけて147円82銭まで上昇。しかし、米連邦政府の閉鎖の終了が見込めない中で、高値からはドル売り円買いが入り、147円20銭台を付けてNY朝を迎えると、米ISM非製造業景気指数が予想及び前回を下回る弱さを見せたことで147円
10銭前後と、東京朝の水準まで低下。もっとも147円00銭手前の買いがしっかりとしていたこと、寄り付きからダウ平均株価が堅調で、場中の史上最高値を更新するなどの動きが見られ、リスク選好の円売りにつながったことなどを支えに147円50銭台まで買い戻しが入ると、午後は147円50銭を挟んでのもみ合いとなった。
米連邦政府機関の閉鎖については、本日上院で先月から数えて4回目となるつなぎ予算の合意に向けた投票が行われる見込みであるが、合意は難しいと見られている。ただ、連邦政府の閉鎖が相場に与える影響は今のところ小さいとの楽観論が優勢となっており、ドル円やクロス円を支えている。
クロス円もしっかり。ユーロ円はドル円がNY朝に米ISM非製造業を受けて下げた局面で172円80銭を付けたが、すぐに反発。東京朝の高値をわずかに更新する173円24銭を付けた。その後の押し目は173円00銭前後にとどまっており、円安圏での推移が続いた。
ポンド円はよりはっきりとポンド高円安となった。東京市場で198円50銭台を付けた後、米ISM非製造業後の円買いに198円00銭前後まで下げたが、東京朝につけていた197円台後半を付けきれず、198円の大台を維持したこともあって反発。198円87銭まで上値を伸ばしている。ポンドドルが木曜日の1.3500台から1.3400近くまでの下げの反動もあって、ロンドン朝の1.3429から1.3486まで上昇しており、対円でのポンド買いを支えた。
ユーロドルは米ISM非製造業後のドル売りに1.1759を付ける場面もすぐに落とし、その後は1.1720台から1.1750のレンジでもみ合い。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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