アジア株上昇、米市場混乱回避で安堵 パウエルはトランプに屈しない 米中関係改善で上海株10年ぶり高値
アジア株上昇、米市場混乱回避で安堵 パウエルはトランプに屈しない 米中関係改善で上海株10年ぶり高値
東京時間14:01現在
香港ハンセン指数 26875.31(-33.08 -0.12%)
中国上海総合指数 3893.95(+17.61 +0.45%)
台湾加権指数 25711.02(+272.77 +1.07%)
韓国総合株価指数 3455.16(+41.76 +1.22%)
豪ASX200指数 8764.50(-53.95 -0.61%)
インドSENSEX30種 82986.25(+292.54 +0.35%)
アジア株は軒並み上昇、米金融市場混乱回避で安堵感が広がっている。
金融市場にとって最大の懸念事項はFRBの独立性に対する懸念だ。パウエルFRB議長はトランプ米大統領の圧力に屈しなかった。きのうのFOMC会合では予想通り政策金利を25bp引き下げたものの、パウエル氏は引き続きインフレ圧力を警戒、慎重姿勢を崩さなかった。次期FRB議長の座を狙うウォラーFRB理事とボウマンFRB副議長は結局50bp利下げを主張しなかった。
香港株は0.12%安。序盤に約4年ぶりに2万7000ポイント台を回復したあとは利益確定の売りに押されている。
香港はFRBに追随して基準金利を4.75%から4.50%に引き下げた、今年初めての利下げだ。パウエル氏のややタカ派な会見を受け米積極利下げ期待は後退しているものの、年内あと2回の米利下げが予想されている。
韓国株は史上最高値を更新。
韓国大統領が証券会社の調査責任者らと会談する予定となっており、キャピタルゲイン税制度の見直し計画の撤回が期待されている。韓国政府は8月に株式保有に対するキャピタルゲイン税の課税対象額を50億ウォンから10億ウォンに引き下げる計画を発表した。
上海株は約10年ぶり高値をつけている、米中首脳の直接会談を前に両国の関係が改善。
中国当局は今年後半にも米中首脳会談が実現する可能性があるため、米ウェルズファーゴ従業員の出国禁止を解除した。また、半年ぶりに米国から原油の購入を再開したことが分かった。ファーウェイが米エヌビディアに対抗する新たなAIチップ技術を発表したこともポジティブ材料。
豪州株は下落、エネルギー関連が軒並み下落している。
天然ガス生産会社サントスが12%超安、2020年3月以来となる日中下落率を記録。アブダビ国営石油会社(ADNOC)がサントスに対する190億ドルの買収計画を撤回した。

執筆者 : MINKABU PRESS
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