ECB理事、追加利下げ不要に傾く=NY為替
その後、ユーロドルは1.1735ドル付近、ユーロ円は172円台半ばでの推移となっている。きょうの為替市場は米経済指標を受けてドル安が強まる中、ユーロドルは買いが優勢となっており、1.17ドル台を回復している。一方、ユーロ円は上に往って来いの展開が見られており、一旦173円台に上昇したものの、172円台半ばに伸び悩む動き。
本日はECB理事会が行われ、大方の予想通りに政策は据え置かれた。ラガルド総裁は一部で期待されていた明確なインフレへの勝利宣言はしなかったものの、「ユーロ圏の経済成長に対するリスクはより均衡し、ディスインフレの進行は終了した」と述べた。これを受けて短期金融市場では、利下げサイクルは終了した公算が大きいとの見方を織り込みつつあり、来年一杯まで金利は据え置かれるとの見方を支持している。
また、ブルームバーグが関係者の話として、ECB理事は経済的な衝撃なければ、追加利下げ不要に傾いていると伝えた。
EUR/USD 1.1735 EUR/JPY 172.60 EUR/GBP 0.8643
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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