【海外市場の注目ポイント】ECB理事会など
日本時間午後10時15分に欧州中央銀行(ECB)理事会の結果や声明が発表され、同午後10時45分にラガルドECB総裁の会見が行われる。市場では政策金利の中で最も重視される中銀預金金利は現行の2.00%に据え置かれることが確実視されており、声明やラガルドECB総裁の会見が焦点になっている。ラガルド総裁は28日に「食品のインフレを確実に引き下げる必要がある」と指摘していた。ラガルド総裁が会見であらためて食品インフレを押し下げる必要性について言及するようであれば、ECBの追加利下げ観測が後退し、ユーロが買われる可能性がある。
また、日本時間午後6時には7-9月期の独国内総生産(GDP)速報値、同午後7時には7-9月期のユーロ圏GDP速報値、同午後10時には10月の独消費者物価指数速報値の発表も予定されている。7-9月期の独GDP速報値は、前期比変わらずで、4-6月期の同0.3%減からマイナス成長が2四半期続くことは回避されるとみられ、7-9月期のユーロ圏GDP速報値は、大方の予想が前期比0.1%増となっており、4-6月期の同0.1%増から成長の伸びが変わらないと見込まれている。10月の独消費者物価指数速報値は、大方の予想が前年比2.2%上昇となっており、前年比の伸びが前月の2.4%上昇から鈍化するとみられている。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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