ポンドドル、1.35ドル台を回復 21日線を上放れる展開=NY為替
この日の米消費者物価指数(CPI)を受けて、為替市場はドル高が優勢となっており、ポンドドルは1.35ドル台を回復している。きょうの上げで21日線を上放れる展開が見られており、明日以降の動きが注目される。
本日は4-6月の英雇用統計が発表になっていたが、週平均賃金(除く賞与)は前年比5.0%と依然として高止まりしていた。そのことから、年内の利下げはあと1回に留まるとの見通しがエコノミストから出ている。先週、英中銀が政策金利を4.00%に引き下げたばかりだが、賃金の強い伸びは今後の政策判断における不確定要因であり続けていると指摘。しかし、緩やかな鈍化の兆しも見えていることから、年内にもう1回の利下げを予想しているとも述べた。
ただ現状は、先日の英金融政策委員会(MPC)で委員の投票が完全に分断しており、ベイリー総裁も利下げに慎重姿勢を強調していた。そのため、短期金融市場では年内の利下げ確率を65%程度まで低下させている。
GBP/USD 1.3515 GBP/JPY 199.67 EUR/GBP 0.8641
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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