ECB、年内据え置きの見方が一段と強まる=NY為替
きょうのユーロドルは買戻しが出ているものの、依然として上値は重い印象。いまのところ1.14ドル台は維持しているものの、積極的に買い戻す気配まではく、下値でのショートカバーが入る程度の値動きとなっている。
前日はFOMCを受けてドル高が加速しており、ユーロドルは一時1.14ドルちょうど付近まで下落。100日線が本日1.13ドル台半ばに来ており、目先の下値メドとして意識される。
短期金融市場では、ECBが年末まで金利を2%に据え置くとの見方が一段と強まっており、年内にもう1回の追加利下げの予想を後退させている。年内の利下げ確率も50%未満に低下している状況。先週初めには完全に織り込んでいた。この日発表のドイツとフランスのインフレ指標が上昇したことがきかっけとなっている模様。
ECBは先週の理事会で金利の据え置きを決定したほか、ラガルド総裁は利下げ停止を視野に入れる状況にあることを示唆していた。前日にパウエル議長が、FOMC後の会見で、利下げの慎重姿勢を強調していたことも意識されている模様。
EUR/USD 1.1444 EUR/JPY 172.25 EUR/GBP 0.8648
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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