ユーロドル、1.15ドル台で堅調 コアインフレは鈍化も基調インフレには改善見られず=NY為替
きょうの為替市場はドル安が優勢となる中、ユーロドルは1.15ドル台での堅調な値動きとなっている。この日は5月の消費者物価指数(HICP)の確報値が公表されていたが、速報値と変わらない内容となった。総合指数は前年比1.9%とECBの目標である2%を下回っている。特にサービス関連コストの圧力緩和でコアインフレの鈍化が確認されたことはECBにとって心強い内容。
しかし、基調インフレ指標には目立った改善は見られず、今回のインフレ鈍化は前月に特定のサービス分野で物価を押し上げていたイースター関連の一時的要因が解消されたに過ぎないとの指摘も出ている。
今後については、コスト圧力のさらなる緩和が予想されるものの、最近の進展の停滞は懸念材料だとしている。それでも、賃金上昇の鈍化や関税による抑制効果など、ディスインフレ方向への見通しを支持する要因もいくつか残っているという。
EUR/USD 1.1497 EUR/JPY 166.44 EUR/GBP 0.8554
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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