パウエル会見を受けてドル高の反応 ドル円は143円台後半に一時上昇=NY為替
先ほどから行われているパウエルFRB議長の会見を受けて、為替市場ではドル高の反応が見られている。ドル円は143円台後半に一時上昇したほか、ユーロドルは1.13ドル台前半に値を落とす動き。
ある程度想定範囲内ではあったものの、追加利下げに慎重姿勢を強調していた。議長は「金利調整を急ぐ必要はない。FRBは明確さが得られるまで待つ立場にある」と述べていた。一方、不確実性が高まっている点も強調し、失業率とインフレの両方の上昇リスクが高まっている点にも言及。「この先どう展開するか予測できず、二大責務の目標が緊張状態に陥る可能性がある」との認識も示している。ただ、「実際の経済データにはまだ景気減速が示されていない」とも述べていた。
*パウエル議長
・金利調整を急ぐ必要はないと考えている。
・当面、FRBは明確さが得られるまで待つ立場にある
・待つ事のコストは比較的低い。
・不確実性にもかかわらず、経済は依然として堅調。
・短期的なインフレ期待が上昇。
・調査結果は関税がインフレ期待を押し上げていることを示唆。
・失業率とインフレの上昇リスクが高まっている。
・この先どう展開するか予測できない。
・貿易の異常な変動がGDPの測定を複雑化。
・政策によるインフレ効果は一時的である可能性。
・二大責務の目標が緊張状態に陥る可能性がある。
・関税が維持されれば、目標への進展は今年ないだろう。
・トランプ大統領のコメントは、われわれの仕事には全く影響しない。
・経済軌道の不確実性は極端に高まっている。
・実際の経済データにはまだ景気減速が示されていない。
USD/JPY 143.66 EUR/USD 1.1323 GBP/USD 1.3308
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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