ドルは長期的に下落する可能性 米政策の不透明感が要因=NY為替
その後、ドル円は142円台後半での推移となっている。本日の市場はリスク回避の雰囲気が再び広がっており、為替市場はドル安が先行している。ドル円も一時142.35円付近まで下落したが、下落して始まった米株式市場が下げ渋っていることで、ドル円も同様の動きとなっている。
市場ではトランプ関税に対する不透明感が依然として根強いが、ドルは長期的に下落する可能性がストラテジストから指摘されている。米政策の不透明感が要因だという。
トランプ大統領の政策がチェック・アンド・バランスなしに策定されているように見え、そのためドルは長期的に下落する可能性が高いと指摘。FRBの独立性に対する暗黙の脅威もドル安要因の1つだと述べている。トランプ大統領が日曜日に言及した海外で製作された映画に対する100%の関税の計画は、関税が依然脅威であることを示しているという。
さらに、米財政政策の拡張的姿勢を踏まえると、米国債が売られ、利回りが上昇するリスクは依然浮上しているとも言及。その上で、先週までのドルの回復は一時的なものに留まると予想しているという。
USD/JPY 142.80 EUR/USD 1.1349 GBP/USD 1.3371
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。