【本日の見通し】不安定な展開、ドルの買い戻しどこまで続くか
【本日の見通し】不安定な展開、ドルの買い戻しどこまで続くか
昨日のドル円は139円89銭と昨年9月以来となる139円台を付けた。その後買い戻しが強まると、東京朝に報じられたトランプ大統領のパウエル議長解任意向否定発言を受けてドル高が加速。143円台を付ける荒っぽい動きを見せている。
今日も不安定な動きが続く可能性が高い。パウエル議長解任警戒をめぐる米国に対する信認低下が、今回の否定でどこまで回復するか。また、トランプ関税をめぐるドル売りの流れ自体は継続と見られ、上下に不安定な動きを見せそう。ただ、ドル円はいったん139円台を付けたことで、一服感も出ている。142円台前半あたりがしっかりになるようだと、少し動きが落ち着く可能性がある。
今日もウォラーFRB理事をはじめ米FRB関係者発言予定が並んでいるほか、今日からG20及びG7財務相・中央銀行総裁会議が開かれ、各国財務相などの発言も予定されている点には注意したいところ。G20各国からの関税についての言及にベッセント米財務長官がどのような姿勢を示すのかなどが注目。
ユーロドルは1.15台を付ける展開から朝のドル高もあって1.13台前半を付けた。こちらもドル安一服がどこまで続くかが注目される。
ユーロ円はドル主導で不安定な動き継続。朝はドル円急騰で買われたが、ユーロドルでのユーロ売りに押された。この後も方向感のはっきりしない展開となりそう。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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