マイクロソフト関連の社債発行案件、ジャンク級並み利回りで需要殺到
マイクロソフト<MSFT>関連のデータセンター向け社債発行案件「プロジェクト・オデッセイ」は、39億ドルに増額される可能性がある。ジャンク級並みの利回りが投資家を引き付け、需要は発行予定額の2倍を超えた。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。
関係者によると、ブラックストーン傘下のデータセンター特化型不動産投資信託(REIT)、QTSリアルティー・トラストの子会社を通じて発行し、ジョージア州のデータセンター事業に充てる。
数日間のマーケティングを経て需要は80億ドルを超え、発行額を約10億ドル増額できる状況となったという。
5年債の表面利率は6%台後半で、発行価格は額面を下回り、利回りは7%台前半から半ばになる水準で投資家に提示されている。投資適格級の格付けが見込まれるものの、利回りは現在、シングルB格のジャンク債の水準に近い。関係者の話では、早ければ18日にも発行される可能性があるという。
QTS傘下クオリティーテックの特別目的会社2社が債券を発行する見通し。
アルファベットやアマゾン・ドット・コムを筆頭とするテクノロジー大手は今年、AIモデルを稼働させるインフラを整備するため、債券市場で相次いで資金を調達している。こうしたハイパースケーラーは長期リース契約を結び、場合によっては開発中のデータセンターに財務面での支援も提供。QTSなど比較的小規模な事業者でも、数十億ドル規模の債券を発行しやすくしている。
当初はこうした債券を競って購入していた投資家の間でも、最近は需要の息切れがみられる。発行体は投資家に一層有利な条件を提示し、発行戦略の見直しを迫られている。
QTSはこれまで、公募・私募の投資適格債や資産担保証券(ABS)を通じ、数十億ドルを調達してきた。クオリティーテックの子会社は4月、マイクロソフト向けのコンピューティング能力増強を目的に46億ドルの投資適格債を発行。需要はピーク時に約125億ドルに達した。
ゴールドマンは、マイクロソフト関連のQTSによるジョージア州のデータセンター開発を支援するため、債券と融資を合わせた54億ドル規模の資金調達について投資家の関心を探っていた。
執筆者 : MINKABU PRESS
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