円買い・ドル売り、トランプ関税の迷走で=東京為替前場概況
東京午前のドル円は142.25円付近まで円買い・ドル売りが優勢となった。トランプ米政権は11日にスマートフォンやパソコンなど電子機器を相互関税の対象から除外すると発表したものの、アジア市場の取引が始まる前にこの方針を覆し、輸入する電子機器には相互関税とは別の関税を課すと急転換したことがリスク回避の円買いを促している。また、中国政府は米国からの輸入品に対する関税を125%まで引き上げたうえ、米国向けの一部レアアースの輸出停止を発表するなど、米国に対する経済攻撃を強化していることも円高を後押し。ただ、円高だけでなく、ドル売りもドル円を圧迫している。ドルインデックスは節目の100を下回って推移。
ユーロ円は162.10円付近、ポンド円は186.59円付近、豪ドル円は89.57円付近まで軟化した後に下げ渋っている。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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