アジア株 上海株3日続伸、関税125%でも中国はトランプに屈しない 国家隊が株価安定強化
アジア株 上海株3日続伸、関税125%でも中国はトランプに屈しない 国家隊が株価安定強化
東京時間11:01現在
香港ハンセン指数 21156.12(+891.63 +4.40%)
中国上海総合指数 3235.31(+48.56 +1.59%)
台湾加権指数 19004.03(+1612.27 +9.27%)
韓国総合株価指数 2415.32(+121.62 +5.30%)
豪ASX200指数 7724.10(+349.15 +4.73%)
アジア株は急騰。トランプが相互関税(中国除く)を90日間一時停止したことを受けリスク回避がやや緩和している。ただ、あくまで「一時休戦」の状態に過ぎず、90日後どうなっているかは不明だ。景気後退に陥ることは回避できたとしても景気減速につながる可能性がある。また、トランプのことだ。関税を引き上げるかもしれない。
肝心の中国には関税を125%に引き上げる方針、中国はきょう日本時間13時1分に84%の対米報復関税を発動する。トランプは中国に対する関税はこれ以上引き上げることは考えられないとしているが、中国はさらなる報復も視野に入れている。習近平国家主席が米国に屈することはあり得ないとの声。アナリストは中国は重要な希土類鉱物の供給停止も検討する可能性があるほか、欧州などの国との関係強化を進め米国への依存度をさらに低減させるとしている。中国政府は米中関係悪化を理由に米国への渡航勧告を発表した。トランプ対中関税に合わせて「国家隊」と呼ばれる中国政府系ファンドが株価安定の取り組み強化を開始した。政府系ファンドが好むETFの1つは朝から大幅に上昇している。
トランプの「一時休戦」受けた米株急騰と中国市場安定化期待でアジア株は急騰。ただ、米中長期化受け上昇は続かない可能性がある。台湾株は9%超急騰、過去最大の上昇率を記録、TSMCはストップ高。豪州株も韓国株も急騰。香港市場では医療品やハイテク、素材、自動車、消費者サービスが大幅高。

執筆者 : MINKABU PRESS
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