円は逃避先としての潜在力を完全に発揮できない可能性＝ＮＹ為替

　日本が目先のリスクに晒されていることから、円は逃避先としての潜在力を完全に発揮できない可能性があるとの指摘が出ている。そのリスクとは自動車セクターを含む、トランプ関税の可能性と、積み上がった円ロングだという。

　とはいえ、米国の関税リスクに晒されている他の通貨、例えばユーロ、オセアニア通貨のようなリスク感受性の高い通貨に対しては、円は買われる可能性があるという。

　米政権から円は過小評価されていると指摘される可能性もある。４月に発表されるかもしれない米財務省の半期為替操作報告書もリスクとして挙げている。

　全般としてドル円は、短期的には横ばいか、もしくはやや下落を予想。その後、米経済が成長懸念を克服し、日銀が中立金利レンジの１．００－２．５０％に近づく年後半には上昇するとみているという。

USD/JPY　148.84　EUR/JPY　161.24
GBP/JPY　192.93　AUD/JPY　93.57

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美