ドル円、再び本日安値圏まで値を落とす=NY為替
次第にドル円は戻り売りに押されており、一時147.65円付近と本日安値圏まで値を落としていた。ドル安がドル円を圧迫している模様で、本日も米株式市場は軟調な展開を見せており、米国債利回りも下げに転じている。米経済への先行き不透明感が以前として市場を席捲しており、ドル安の動きが続いている。
ベッセント米財務長官は、市場はトランプ大統領の勝利の多くを織り込んでおり、ドルが調整されるのは自然との見方を示していた。市場はトランプ政権の減税策に期待しているが、今週末には債務上限の期限切れがあり、政府機関の閉鎖が再び取り沙汰されている。今回も何らかの着地点は見出すであろうが、混沌とした米議会の対立は、減税策の後退も連想させているのかもしれない。
ここに来て、米国例外主義の懐疑的な見方も台頭しつつある中、これまでのような投資家のドル高指向は弱まっている可能性もありそうだ。
なお、先ほど瞬間的にドル円が買い戻される場面があったが、プーチン大統領が「停戦は長期的な和平につながらなくてはならない」との発言に反応している模様。
USD/JPY 147.71 EUR/USD 1.0859 GBP/USD 1.2944
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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