トランプ関税でリスク回避一色 円高ドル高株安、仮想通貨下落 米債利回り200日線下回る
トランプ関税でリスク回避一色 円高ドル高株安、仮想通貨下落 米債利回り200日線下回る
トランプによる世界的な貿易摩擦激化が懸念されており、リスク回避一色。
予想下回る東京CPI受け一時150.15円付近まで上昇したドル円は一時149.20円まで下落、1円近く下げている。円全面高でほかのクロス円も下落。ドルも上昇。日経平均は一時1100円安、ダウは時間外で一時130ドル近く下げた。香港などアジア株も全面安。仮想通貨も下落、ビットコインは昨年11月以来の低水準。
米債利回りは時間外で低下、200日移動平均線を下回り昨年末以来の低水準。弱い米経済統計やトランプ関税による景気減速懸念で安全な債券に買いが入り利回りは低下し続けている。
トランプ米大統領は3月4日にカナダとメキシコ、中国に対し関税を課すと表明。中国に対しては10%上乗せし20%の関税を課す方針だ。3月4日は関税発動のほか、トランプ米大統領が上下両院合同会議で施政方針演説を行い、「アメリカ・ファースト」政策について説明する予定となっており、来週にかけて世界的な貿易摩擦激化が警戒される。
国会に出席した内田日銀副総裁が「基調的な物価は2%に向かって徐々に高まっている」と発言したことも円買いを後押しか。来週5日には金融経済懇談会で講演する予定だ。
米10年債 4.2276 - 0.0323(- 0.76%)
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執筆者 : MINKABU PRESS
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