ユーロドル、ウクライナ停戦が実現すれば5%上昇との見方も=NY為替
本日の為替市場はドル売りが強まる中、ユーロドルの買い戻しが勢いづいており、1.05ドル台を回復している。1月高値が1.0535ドルにあり、目先の上値メドとして意識されるが、それを突破し、強い上値抵抗となっている1.06ドルを突破できるようであれば、テクニカル的に、昨年10月から続いている下降相場に何らかの変化が期待できそうだ。
本日はドイツのミュンヘンで安全保障会議が開催されているが、米大手銀のアナリストからは、ウクライナ停戦が実現すれば、ユーロドルは5%上昇との見方が出ている。ウクライナの停戦が合意され、それに続いてガスの供給が再開されれば、ユーロドルは5%上昇する可能性があるという。ただし、それが実現するかどうかは詳細次第で、交渉では、領土や非武装地帯、ウクライナの中立性、安全保障の保証、執行メカニズムに関する厳しい決断が求められる。
また、低価格のガス供給の再開は、実現するとしても、2022年にロシアがウクライナに侵攻する前と比較すると、その割合はより小さくなる可能性が高いとも指摘した。ユーロは米経済が依然堅調である一方、関税リスクにも晒されている。そのため、ウクライナ停戦で欧州の構造的な問題が消えることを意味するものでは決してないとも述べている。
EUR/USD 1.0499 EUR/JPY 159.94 EUR/GBP 0.8335
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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