仏中銀が成長見通しを下方修正 ユーロの反応は限定的=NY為替
NY時間の午後に入ってユーロドルは1.05ドル台前半での推移となっている。この日発表の米経済指標が予想を上回ったことで、ユーロドルは一時1.04ドル台に値を落としたものの、1.05ドルを割り込むと押し目買いも入り、1.05ドル台はかろうじて維持している。
先ほど、フランス中銀が成長見通しを公表しており、2025年の成長見通しを従来の1.2%から0.9%に下方修正した。2026年についても1.5%から1.3%に下方修正している。また、2027年は1.3%としている。
政治的混乱が家計と企業の信頼感を損ねていることを理由に挙げている。フランスの見通し悪化は6月の選挙に始まり、今月には政権崩壊と拡大する財政赤字の穴埋め計画の頓挫にまで発展した政治危機による経済的打撃の兆候をさらに強めるとしている。
「内需は財政再建策だけでなく、それを取り巻く不確実性の状況にも影響を受けるだろう」と仏中銀は述べた。「2024年の家計消費は低調なまま、投資からの寄与はマイナスが続く」とも指摘している。
特にこれに対するユーロの反応は見られていない。
EUR/USD 1.0508 EUR/JPY 162.02 EUR/GBP 0.8283
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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