アジア株 韓国株は大幅下落、政治不安長期化懸念 韓国警察「条件整えば尹大統領を逮捕する可能性」
アジア株 韓国株は大幅下落、政治不安長期化懸念 韓国警察「条件整えば尹大統領を逮捕する可能性」
東京時間11:14現在
香港ハンセン指数 19836.02(-29.83 -0.15%)
中国上海総合指数 3417.32(+15.29 +0.43%)
台湾加権指数 23228.62(+35.35 +0.15%)
韓国総合株価指数 2380.82(-47.34 -1.95%)
豪ASX200指数 8409.70(-11.15 -0.13%)
アジア株はまちまち、韓国政治不安長期化懸念が重石。
週明け韓国株は大幅下落、昨年11月以来の安値をつけている。コスダック指数は今年3月の高値から30%も下落、韓国ウォンも対ドルで大幅下落している。
韓国で先週の戒厳令に対する国民の怒りが高まっている、一部議員は大統領の辞任を要求。韓国警察は条件が整えば尹大統領を逮捕する可能性があると報じられている。韓国中銀など当局は金融市場を監視し必要ならば措置を講じる姿勢を示しているが、戒厳令によって生じた政治危機は解決されないと市場は見ているようだ。
そのほか、フランス政治不安にシリアのアサド政権崩壊、そしてトランプ次期大統領による保護貿易政策など世界の政治不安への警戒感が高まっている。韓国政治不安でも米ゴールドマンサックスは韓国の来年の成長予想を1.8%に据え置くと発表した。金融政策に十分な政策余地があると指摘、韓国中銀は段階的に金利を引き下げ来年半ばまでに政策金利2.25%と予想している。
きょう発表された中国11月の消費者物価指数は0.2%と予想外に伸びが鈍化、今年6月以来の低水準となった。一方、生産者物価指数は-2.5%と予想外に下落幅が縮小した。9月末の一連の景気支援策の効果が薄れ始めたことから、年末にかけ当局が「大規模」な支援策を講じる可能性が高まってきている。中国では11日に中央経済工作会議が開催され、来年の成長目標設定などについて議論する。これより前に中央政治局会議も開催される。今月は2つの重要会議が開催される。
豪州ではあす政策金利が発表される。約30年ぶり低成長を受けブロック豪中銀総裁が「ハト派」に転じるとの見方が強まっている。12月にハト派姿勢を示し、早ければ来年2月に利下げを開始するとの期待が一部で広がっている。ただ、ブロック総裁はインフレは高すぎると繰り返しており、タカ派姿勢を維持する可能性もある。姿勢変わらずだった場合、失望で豪州株は下落する恐れも。

執筆者 : MINKABU PRESS
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