ポンドドル、21日線の上に 本日の意思決定者パネル調査に懸念も=NY為替
きょうの為替市場はドル売りが優勢となる中、ポンドドルは一時1.2770ドル付近まで上昇。NY時間に入ると買い戻しの動きも緩んでいるが、きょうの上げでローソク足が21日線の上に出ており、明日の米雇用統計を受けた展開が注目される。
本日の200日線が1.28ドル台前半に来ており、目先の上値メドとして意識されるが、21日線の下向きの傾斜がまだ急であることを考えると、テクニカル的に強気になるには、もう少し底堅くなる必要がありそうだ。
リーブス英財務相が発表した260億ポンド規模の雇用主への給与税引き上げに対して、英企業の半数以上が値上げと人員削減を計画しており、インフレ圧力が高まることも懸念していることが明らかとなった。
英中銀がこの日発表した意思決定者パネル調査によると、企業の最高財務責任者の約54%が増税分を価格に転嫁すると回答。また、同じ割合の回答者が結果として雇用減少に繋がると見ていることも明らかとなった。今回の調査結果からは、「増税の企業に与える影響を待ち、段階的な利下げ計画をどうするかを見極めようとしている英中銀の懸念をさらに高めた」との指摘も出ている。
GBP/USD 1.2738 GBP/JPY 191.48 EUR/GBP 0.8291
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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