ドル円、一時142円台に下落 再びドル安再開 日銀短観が円高も誘う=NY為替序盤
きょうの為替市場、ドル安の動きが再び再開し、ドル円は一時142円台に下落。本日は円高の動きも加わっており、ドル円を圧迫している。従来からのドル離れへの流れが根強くある中、FRBの利下げ期待が再び台頭していることがドルを押し下げている。9月のFOMCでの利下げ開始期待が高まっており、それを含めて年内は2回か3回の利下げとの見方が強まっているようだ。
円については、本日発表の日銀短観も材料視されている模様。短観では、関税への懸念がある中でも、日本の大企業製造業が第2四半期の業況についてやや楽観的な見方を示していることが示された。エコノミストは「今回の調査結果は日銀が年内に利上げサイクルを再開するとするわれわれの見解を裏付けるものだ」とコメントしていた。
ドル円はきょうの下げで21日線を下放れる展開が見られており、再び下値警戒感を高める展開が見られているが、目先は5月以降、強いサポートとなっていた142円台前半の水準を試しに行くか注目される。そこをブレイクするようであれば、140円までの下落を促す可能性も高まりそうだ。
日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は143.50円に観測されている。
1日(火)
143.50(5.6億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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