ドル円一時149.70円台まで下落、日銀利上げ期待の円買いと米中懸念後退のドル売り 中国株大幅上昇
ドル円一時149.70円台まで下落、日銀利上げ期待の円買いと米中懸念後退のドル売り 中国株大幅上昇
ドル円は一時149.76円付近まで下落、早朝の高値151.55円付近から1.8円近くも下落している。
午前は予想上回る東京CPIを受け日銀12月利上げ観測が高まり円全面高となっていた。午後に入ると米中貿易摩擦激化懸念後退で人民元や豪ドルが対ドルで上昇。人民元主導のドル売りが他の通貨にも波及。ドル円は再び150円台を割り込んだ。
全国の物価の先行指標とされる東京都の消費者物価指数は11月に上昇した。コアCPIは2.2%と予想を上回り、総合は2.6%も上昇した。コアコアも前回から伸びが加速した。予想上回る東京CPIに長引く円安、来年春闘での大幅賃上げが見込まれることから、日銀が12月に利上げに踏み切るとの見方が強まっている。植田日銀総裁は12月の予測は不可能だと述べていた。会合までに集まるデータや情報をもとに決定するとしている。
トランプ次期大統領は先日、中国に追加で10%の関税を課すと述べた。ただ、中国は米国の一部製品に対する関税免除を来年2月末まで延長すると発表した。米中貿易問題に関しては中国側が妥協する姿勢か。同報道を受け上海株と香港株は大幅上昇している。人民元は対ドルで0.2%高、豪ドルも0.3%上昇、カナダドルも上昇している。
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。