ユーロドル、200日線付近で上下動 ECBが利下げを前倒しする可能性=NY為替
きょうのユーロドルは米雇用統計を受けて一旦1.09ドル台まで買い戻されたものの、1.09ドル台は維持できずに1.08ドル台半ばに伸び悩んでいる。本日の200日線が1.0870ドル付近に来ているが、その水準を挟んで上下動している格好。ユーロドルは10月下旬以降、リバウンド相場の兆候を見せているが、ドル高期待が根強い中で、本格的な動きになるか注目される。まずは、現在の200日線を完全回復できるかが目先のポイントとなりそうだ。
市場ではECBの利下げ期待が高いが、ECBは利下げを前倒しする可能性があるとの指摘が一部から出ている。ECBは来年の夏まで、理事会ごとに利下げを実施する可能性があると述べている。
ユーロ圏の景気回復が遅れていることから、ECBは保険領域まで利下げを行う可能性があり、そうなれば、今回の利下げサイクルのターミナルレート(最終到達点)は1.50%まで低下するという。
それでも、来年のインフレと成長の予測には大きな不確実性が残るとも付け加えている。
EUR/USD 1.0853 EUR/JPY 165.88 EUR/GBP 0.8373
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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