ポンド円に売り強まる 一気に21日線に顔合わせ=NY為替
きょうのポンド円は売りが強まっており、195円台半ばまで一時下落している。ドル円が下落しているほか、ポンド自体に売りが強まっており、ポンド円は二重の逆風に晒されている。きょうの下げで195円台後半に来ている21日線に顔合わせしており、その下の195円台前半にある100日線を試しに行くか注目される展開が見られている。
前日にリーブス英財務相が打ち出した大幅な支出拡大計画を受け、エコノミストは英中銀のインフレ退治が長引く恐れがあると警戒感を示している。リーブス氏が示した追加借り入れや最低賃金の引き上げなどは、英中銀が目指すインフレ抑制にとっては驚異となり得る。
市場で英中銀の追加利下げペースを懸念することになり、結果的にFRBやECBに英中銀が後れを取ることになるとの見方が強まっている。英中銀は来週、予算案後初の政策委員会を開催する。
米大手証券は年末までの英中銀の連続利下げ見通しを撤回した。2025年の成長見通しが強まったことで、短期的に連続利下げを行う緊急性は低下する可能性が高いという。短期金融市場では来週の追加利下げが完全に織り込まれているが、今後12カ月で完全に想定されている利下げはわずか0.25%ポイントずつ3回の利下げに留まっている。
GBP/JPY 195.74 USD/JPY 152.03 GBP/USD 1.2876
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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