ナーゲル独連銀総裁 利下げを急ぎ過ぎるべきではない=NY為替
ワシントンを訪問しているECB理事のナーゲル独連銀総裁の発言が先ほど伝わり、「利下げを急ぎ過ぎるべきではないが、柔軟性は維持している」と述べた。市場では次回12月ECB理事会での利下げ幅を巡って見方が分かれているが、理事の間でも見解が分かれている。
0.25%ポイントの通常利下げのみを主張する理事がいる一方、0.50%ポイントの大幅利下げも選択肢にあるべきと主張している理事もいる。ナーゲル独連銀総裁は後者と見られているが、その通りの発言内容となっている。
ドイツ経済が混迷しており、再びマイナス成長が警戒される中で、通常であればタカ派な独連銀も景気に配慮した姿勢を滲ませているようだ。総裁は「あらゆる選択性を維持する。この選択性は12月に入手するデータに基づく」とも説明していた。
また、インフレについては順調との認識を示し、「恐らく来年半ばまでに2%目標を達成できると自信を持っている。これは成功談だと言えるだろう」とも語った。
ユーロの反応は特になく、ユーロドルは1.08ドルちょうど付近での推移。
EUR/USD 1.0805 EUR/JPY 164.33 EUR/GBP 0.8322
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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